秋田県秋田市の
社会保険労務士事務所・
行政書士事務所オフィスジン

厚生労働省が公表した資料によると、全国344の医療圏のうち111について、地域医療支援病院が所在していない「空白医療圏」であることが分かりました。これは、平成28年10月の医療施設調査をもとにまとめられたデータです。

表：各都道府県の地域医療支援病院の数及び地域医療支援病院の所在していない二次医療圏数

表出典：

「地域医療支援病院」は、紹介患者に対する医療提供、医療機器等の共同利用を実施し、かかりつけ医等への支援を通じて地域医療の確保を図る病院として、平成9年の医療法改正により創設された病院で、救急医療を提供する能力を持つ、原則として200床以上の病床等を有する等の要件を満たした上で、都道府県知事が個別に承認します。

承認を受けている病院は平成28年10月30日現在で全国に543。福岡県で36、大阪府で35の病院が承認されている一方で、山梨県では1、秋田県は2、石川県、奈良県、愛媛県、高知県は3にとどまっています。

この地域医療支援病院が所在していない空白医療圏が0であるのは、宮城県、神奈川県、岐阜県、大阪府、広島県、徳島県の6府県。一方で、全医療圏の半数以上が空白であるのは以下になります。

北海道　　21のうち15
青森県　　 6のうち 4
岩手県　　 9のうち 5
秋田県　　 8のうち 6
富山県　　 4のうち 2
石川県　　 4のうち 3
福井県　　 4のうち 3
山梨県　　 4のうち 3
愛媛県　　 6のうち 4
高知県　　 4のうち 3
長崎県　　 8のうち 4

上記データは、11月2日に厚生労働省で開催された特定機能病院及び地域医療支援病院のあり方に関する検討会で厚生労働省より示されたものです。